工場エアコンの選び方|種類・費用・省エネ対策のおすすめを比較
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工場の過酷な環境に適したエアコンを選定するためには、その種類や特徴を理解し、自社の課題を解決できる製品を見極めることが重要です。 この記事では、工場用エアコンの基本的な空調方式から具体的な形状の種類、設置にかかる費用、ランニングコストを抑える省エネ対策まで、おすすめの選定ポイントを解説します。 自社に最適な一台を見つけるための比較検討にお役立てください。 工場や倉庫におすすめのエアコンの選び方については「工場や倉庫におすすめのエアコンの選び方」で詳しく紹介しています。
この記事でわかること
- 労働環境の改善と生産性維持に不可欠なエアコン導入の必要性
- 全体空調とスポット空調の違い、工場の構造に合わせた形状の種類
- 広さや熱源、耐久性など自社に最適な一台を選ぶための比較ポイント
- 省エネ機種の導入や補助金の活用で初期費用と電気代を抑える方法
なぜ今、工場へのエアコン導入が急務なのか?3つの理由を解説

近年の猛暑や労働環境改善への意識の高まりを受け、工場へのエアコン導入は単なる福利厚生ではなく、企業の生産性やコンプライアンスに関わる重要な経営課題となっています。 従業員の安全確保、生産性の維持、そして製品・設備の品質保持という3つの観点から、空調設備の導入は事業継続に不可欠な投資といえるでしょう。
理由1:従業員の熱中症リスクと労働安全衛生法への対応
夏の工場内は40℃を超えることも珍しくなく、従業員の熱中症リスクが深刻な問題となります。 労働安全衛生法に基づく規則では、事業者に労働者の健康障害を防止するための措置が求められており、職場環境の改善は企業の義務です。 適切な空調設備を導入し、WBGT値(暑さ指数)を管理することは、従業員の安全を守り、法律を遵守する上で不可欠ですし、倉庫・工場の暑さ対策については「倉庫・工場の暑さ対策!天井や屋根の断熱・遮熱で労働環境を整える」で詳しく紹介しています。
理由2:厳しい作業環境による生産性の低下を防ぐ
高温多湿の環境は、人間の集中力や判断力を著しく低下させ、作業効率の悪化を招きます。 体力の消耗も激しくなり、作業ミスやヒューマンエラーが発生しやすくなるだけでなく、製品の品質低下や労働災害のリスクも高まります。
快適な室温を保つことは、従業員が能力を最大限に発揮できる環境を整え、安定した生産効率を維持するために重要です。
理由3:製品や設備の品質を維持し安定稼働させる
工場内の温度や湿度は、製品の品質に直接影響を与えます。 特に精密機械や電子部品、食品などを扱う工場では、厳密な温度管理が不可欠です。 高温は設備のオーバーヒートや誤作動を引き起こし、湿気による結露は製品の錆やカビの原因となります。
適切な空調管理によって製品の品質を保ち、生産設備の安定稼働を実現できます。 工場・倉庫の結露対策や湿気対策については「空調設備のない工場・倉庫で結露対策や湿気対策はどのように行う」で詳しく紹介しています。
【どちらを選ぶ?】工場用エアコンの2つの基本的な空調方式

工場用エアコンの空調方式は、大きく「全体空調」と「スポット空調」の2種類に分けられます。 全体空調は空間全体を均一に冷やす一方、スポット空調は特定の場所を局所的に冷却します。 工場の規模、作業内容、熱源の有無など、自社の状況に合わせて最適な種類を選択することが、快適性とコスト効率を両立させる鍵となります。
工場全体を快適な温度に保つ「全体空調」
全体空調は、大型のエアコンを用いて工場全体の温度や湿度を一定に保つ方式です。 空間全体を管理できるため、従業員が頻繁に移動する工場や、製品の品質維持のために厳密な温度管理が必要な場合に適しています。 初期費用やランニングコストは高くなる傾向がありますが、工場内のどこにいても快適な作業環境を提供できる点が最大のメリットです。
作業者周辺をピンポイントで冷やす「スポット空調」
スポット空調は、特定の作業エリアや作業者、熱を発する機械の周辺など、必要な場所だけをピンポイントで冷却する方式です。 全体を冷やす必要がない広い工場や、熱源が局在している場合に有効です。 全体空調に比べて導入コストや電気代を抑えられますが、冷気が届かない場所との温度差が大きくなる点には注意が必要です。
スポットクーラーやゾーン空調とも呼ばれます。
【形状で比較】工場用エアコンの代表的な4つの種類と特徴

工場用エアコンにはさまざまな形状の種類があり、それぞれ設置場所や風の広がり方が異なります。 天井に設置する「天井吊形」「天井カセット形」、床に置く「床置形」、壁に取り付ける「壁掛形」が代表的です。 工場の構造やスペース、求める空調効果に合わせて最適な形状を選ぶことで、より効率的な空調が実現します。
天井のスペースを有効活用できる「天井吊形」
天井吊形は、本体を天井から吊り下げて設置するタイプのエアコンです。 床のスペースを占有しないため、機械設備や荷物が多い工場でも邪魔になりません。 また、送風能力が高く、遠くまで風を送ることができるため、天井が高く奥行きのある細長い空間の空調に適しています。
露出配管になるため、メンテナンスが比較的容易な点も特徴です。
パワフルな風量で広範囲をカバーする「床置形」
床置形(床置き型・置き型)は、その名の通り床に直接設置するタイプのエアコンです。 パワフルな風量を持ち、広い空間を素早く冷却する能力に優れています。 設置工事が比較的簡単で、導入コストを抑えやすいのがメリットです。
ただし、本体を置くためのスペースが必要になるため、設置場所の確保が選定のポイントになります。
天井に埋め込み見た目がすっきりする「天井カセット形」
天井カセット形は、本体を天井に埋め込んで設置するエアコンです。 室内機の大部分が天井裏に隠れるため、見た目がすっきりし、工場の美観を損ないません。 吹き出し口が複数方向(主に4方向)にあり、広範囲にムラなく送風できるのが特徴です。
ただし、設置には天井裏に一定のスペースが必要となります。
レイアウトの自由度が高く設置しやすい「壁掛形」
壁掛形は、家庭用エアコンと同じように壁面に取り付けるタイプのエアコンです。 他の業務用エアコンに比べて設置が容易で、導入コストも比較的安価です。 小規模な工場や事務所、休憩室など、限られたスペースの空調に適しています。
ただし、パワフルな機種は少ないため、工場全体の空調には複数台の取り付けが必要です。
失敗しない!自社の工場に最適なエアコンを選ぶ5つのポイント

自社の工場に最適なエアコンを選定するためには、単に最新機種を選ぶだけでなく、複数の視点から総合的に判断することが重要です。 工場の広さや熱源の有無、取り扱う製品の特性などを考慮することで、導入後の「冷えない」「コストがかかりすぎる」といった失敗を防げます。 ここでは、おすすめの選定ポイントを5つ紹介します。 倉庫に適した業務用エアコン選びのポイントについては「倉庫に適した業務用エアコン選びのポイント」で詳しく紹介しています。
ポイント1:工場の広さと天井高に適した馬力(能力)か確認する
エアコンの能力は「馬力」で示され、この数値が工場の広さや天井の高さに対して適切でなければ、十分な冷房効果が得られません。 面積だけでなく、空間の体積で必要な能力を算出することが重要です。
能力不足は常にフルパワーで稼働させることになり電気代の無駄につながり、過剰なサイズの能力は初期費用を高騰させます。 専門業者に相談し、適切な能力の機種を選びましょう。
ポイント2:熱を発する機械の有無や配置場所を考慮する
工場内には、モーターや加工機、照明など、熱を発生させる設備が多く存在します。 これらの熱源は空調の負荷を著しく高めるため、その有無や配置場所を考慮したエアコンの設置計画が不可欠です。
熱源の近くにエアコン本体や吹き出し口を配置したり、熱を効率的に排出する換気設備と併用したりすることで、空調効果を高めることができます。
ポイント3:油煙(オイルミスト)や粉塵に強い耐久性を持つモデルを選ぶ
金属加工や溶接、塗装などを行う工場では、油煙や粉塵、化学物質が空気中に飛散します。 これらはエアコン内部に付着すると、熱交換率の低下や故障の原因となります。 そのため、耐油・防塵性に優れたフィルターや、腐食に強い素材を使用した工場専用モデルを選ぶことが、長期的な安定稼働には不可欠です。
ポイント4:製品の品質管理に必要な温度・湿度を維持できるか
食品や医薬品、電子部品などを製造する工場では、製品の品質を保つために厳密な温度・湿度管理が求められます。 設定した温湿度を安定して維持できる精密な制御機能を持つエアコンを選定することが重要です。
特に夏場の湿気による結露は、製品の劣化やカビの発生、設備の錆につながるため、除湿能力も重要な選定基準となります。
ポイント5:長期的な運用を見据えたメンテナンスのしやすさ
工場用エアコンの性能を維持し、寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。 フィルターの清掃や洗浄、専門業者による点検・修理がしやすい構造のモデルを選ぶと、維持管理の手間とコストを削減できます。 メーカーのサポート体制や、部品供給の安定性なども、長期的な運用を考える上で重要な確認ポイントです。
【コスト削減】工場用エアコンの導入費用と電気代を抑える方法

工場用エアコンの導入には高額な初期費用がかかる上、月々の電気代も大きな負担となります。 しかし、機種選定や運用方法を工夫することで、これらのコストを大幅に削減することが可能です。
省エネ性能の高い最新機種への更新や、国・自治体の補助金制度の活用は、賢くコストを抑えるための有効な手段です。 工場の空調設備の省エネについては「工場の空調設備の省エネをする」で詳しく紹介しています。
種類別に解説!工場用エアコン設置にかかる費用の目安
工場用エアコンの導入費用は、本体価格と設置工事費で構成されます。 費用の目安は馬力や形状によって大きく異なり、一般的に壁掛形が最も安価で、天井カセット形が高価になる傾向があります。
例えば、10馬力のエアコンの場合、本体価格と工事費を合わせた金額の目安として、床置形や天井吊形では100万円前後から、天井カセット形ではそれ以上となる場合があります。
最新の省エネ機種へ更新して毎月の電気代を削減する
エアコンを最新の省エネ機種に更新することで、消費電力を削減できる可能性があります。特に、旧型の業務用エアコンはインバーター制御が導入されていない場合が多く、最新のインバーター制御が主流となっている機種では、状況に応じてパワーを細かく調整することで無駄な電力消費を抑えられます。初期投資はかかりますが、長期的に見れば毎月の電気代削減によって十分に回収可能です。工場の省エネ効果を高める方法とポイントについては「工場における省エネ効果を高める方法とポイント」で詳しく紹介しています。
国や自治体の補助金・助成金を活用して初期投資を軽減する
省エネルギー性能の高い設備を導入する際に、国や地方自治体が費用の一部を補助する制度があります。 代表的なものに、経済産業省の「先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」などがあり、これらの補助金を活用することで、エアコン導入にかかる初期投資を大幅に軽減できます。 申請には要件があるため、専門業者に相談しながら計画を進めるのがおすすめです。 工場・倉庫の省エネ設備については「工場・倉庫の省エネ設備とは?それぞれのメリットを解説」で詳しく紹介しています。
【人気メーカー比較】工場用エアコンで選ばれる主要3社の特徴

工場用エアコンを選ぶ際には、信頼できるメーカーの製品を選ぶことも重要です。 国内ではダイキン、三菱電機、日立などが主要メーカーとして知られており、それぞれに強みや特徴があります。
自社の工場の環境や求める性能に合わせて、各メーカーの製品を比較検討することで、より満足度の高い選択が可能になります。
幅広いラインナップで多様なニーズに応える「ダイキン」
ダイキンは、業務用エアコンでトップクラスのシェアを誇るメーカーです。 最大の強みは、一般空調用から過酷な環境に対応する工場向け専用機まで、非常に幅広い製品ラインナップを揃えている点です。 油煙や粉塵、高温多湿といった工場特有の課題に対応するオプションも豊富で、あらゆる業種・環境の多様なニーズに応えることができます。
高い省エネ性能と快適な気流制御が強みの「三菱電機」
三菱電機は、高い省エネ性能を持つ製品に定評があります。 独自の技術により消費電力を抑え、ランニングコストの削減に貢献します。 また、人感センサーやAIを活用した高度な気流制御技術も強みの一つです。
人のいる場所や室温を検知して自動で風向・風量を調整し、快適性と省エネを両立させた空調環境を実現します。
過酷な環境にも耐える耐久性と信頼性の「日立」
日立の工場用エアコンは、堅牢な作りと高い耐久性で知られています。 特に、オイルミストや粉塵が多い鋳造工場や金属加工工場など、一般的なエアコンでは故障しやすい過酷な環境下での稼働実績が豊富です。 長期間にわたって安定した性能を維持できる信頼性の高さから、設備の安定稼働を最優先する工場で多く選ばれています。
工場用エアコンに関するよくある質問

ここでは、工場用エアコンの導入や運用に関して、お客様から多く寄せられる質問とその回答をご紹介します。 省エネ対策や効率的な冷却方法、耐久性など、具体的な疑問を解決するための参考にしてください。
工場の電気代を最も節約できるエアコンの使い方はありますか?
最新の省エネ機種への更新が最も効果的です。 その上で、フィルターの定期清掃や室外機周辺の環境整備、サーキュレーター併用による温度ムラ解消などが電気代節約につながります。 建物の断熱性を高めたり、必要な場所だけを冷やすスポット空調を活用したりすることも有効です。 工場倉庫の節電対策については「工場倉庫の節電対策に有効な5つの方法」で詳しく紹介しています。
広い工場全体を効率よく冷やすにはどの種類のエアコンがおすすめですか?
天井が高く広い工場には、遠くまで強力な風を送れる大型の「天井吊形」や、大風量でパワフルな「床置形」がおすすめです。 これらの種類を工場の形状や熱源の配置に合わせて複数台設置し、気流を計画的に循環させることで、効率的に工場全体を冷却することが可能です。 倉庫の天井高については「倉庫の天井高はどのくらい必要?高さの目安や断熱のポイント」で詳しく紹介しています。
油やホコリが多い環境でも故障しにくい耐久性の高い工場用エアコンはありますか?
はい、あります。 油や粉塵に対応した工場専用モデルがおすすめです。 これらの機種は、一般的なエアコンとは異なり、目詰まりしにくい特殊なフィルターや、油・粉塵が付着しにくい熱交換器、腐食に強い外装などを備えており、過酷な環境下でも故障リスクを抑えて長期間使用できます。 倉庫や工場に断熱・遮熱対策を施すメリットについては「倉庫や工場に断熱・遮熱対策を施すメリット」で詳しく紹介しています。
まとめ
工場へのエアコン導入は、従業員の安全確保、生産性維持、品質管理の観点から不可欠な投資です。 空調方式には「全体空調」と「スポット空調」があり、エアコンの形状も「天井吊形」や「床置形」など多岐にわたります。 自社の工場の広さ、熱源の有無、環境特性などを踏まえ、最適な馬力と耐久性を持つ機種を選定することが重要です。
最新の省エネ機種を選んだり補助金を活用したりすることで、導入・運用コストを抑えることも可能です。
SAWAMURAについて
1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
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- 2020年
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- 2013年
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- 2008年
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- 2004年
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資格所有者
-
一級建築士 13人
二級建築士 41人
一級建築施工管理技士 29人
一級土木施工管理技士 10人 -
宅地建物取引士 19人
設備設計一級建築士 1人
土地家屋調査士 1人
一級建設業経理士 2人
中小企業診断士 1人
会社概要
| 社名 | 株式会社澤村 |
|---|---|
| 本社 | 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3 TEL. 0740-36-0130(代) FAX. 0740-36-1661 |
| 大津オフィス | 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F TEL. 077-572-3879 FAX. 077-573-8384 |
| 敦賀オフィス | 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10 TEL. 0770-22-6005 FAX. 0770-47-6405 |
| 資材センター | 滋賀県高島市勝野873-1 |
| 創業 | 昭和25年12月6日 |
| 資本金 | 50,000,000円(グループ全体) |
| 従業員数 | 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在 |
| 売上高 | 63億円(グループ全体)※2024年9月実績 |
| 営業種目 | 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用 |
| 許可・登録 | 〈建設業許可〉 滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号 〈一級建築士事務所〉 滋賀県知事登録(カ) 第126号 〈宅地建物取引業者〉 滋賀県知事登録(12) 第1267号 |
| 取引銀行 | 滋賀銀行 高島支店 関西みらい銀行 安曇川支店 滋賀県信用組合 安曇川支店 |
| 関連会社 | 株式会社トータル・オーガニック・プランニング 沢村ホーム株式会社 |
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