工場・倉庫の塩害対策|資産価値を守るコスト削減法と水害への備え

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沿岸地域の工場や倉庫にとって、塩害は避けて通れない課題です。 金属のサビやコンクリートの劣化は、単なる美観の問題にとどまらず、建物の資産価値を著しく低下させ、最悪の場合は事業継続を脅かす要因にもなります。

特に、近年増加傾向にある台風や高潮による水害は、塩害をさらに加速させるリスクをはらんでいます。 この記事では、塩害が引き起こす具体的なリスクから、資産価値を守るためのコストを抑えた対策、そして水害への備えまで、経営視点で解説します。

この記事でわかること

  • 塩害を放置した場合に事業継続を脅かす経営リスク
  • 海岸からの距離と建物の劣化状況で判断するリスクレベル
  • 資産価値を守り長期的なコストを削減する部位別の対策

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可視光線、近赤外線のほとんどを反射し、また一部吸収した太陽エネルギーを遠赤外線として放散、さらに遮断層を作り熱伝導を防ぐ、といった特性を持つNASAが開発した特殊なセラミックで屋根や壁面を塗装。劣化の原因となる紫外線もカットして、断熱効果は長期間(10年以上※2)持続可能。コスパの高い断熱素材です。

※1 理想科学工業㈱霞ヶ浦工場の実例を元に、イメージ表示し得られたデータを元に室内空間の温度上昇を抑制することから、空調設備の温度を上げることで電気代等の削減が期待できます。
※2 クールサーム®の実証実験にて10年以上の耐久性を確認しています。詳しくは弊社スタッフまでお問い合わせください

この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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そのサビ、放置は危険!工場・倉庫を襲う「塩害」の知られざるリスク

塩害とは、海水に含まれる塩分が風によって運ばれ、建物や設備に付着することで引き起こされる害の総称です。 金属製の屋根やシャッター、外壁のサビが代表的な症状ですが、その影響は目に見える部分だけではありません。 コンクリートに含まれる水分に塩分が浸透すると、内部の鉄筋が腐食します。

錆びた鉄筋は膨張し、コンクリートを内側から破壊する「爆裂」という現象を引き起こし、建物の耐久性を著しく低下させます。 また、室外機や電気設備などの故障原因にもなり、生産ラインの停止といった事業への直接的な打撃につながる可能性も潜んでいます。 工場や倉庫の錆対策については「工場や倉庫の錆対策とは?発生原因と予防方法」で詳しく紹介しています。

まずは自社の工場・倉庫の塩害リスクレベルを確認しよう

塩害対策の第一歩は、自社の施設がどの程度のリスクに晒されているかを正しく把握することです。 リスクレベルは、海岸からの物理的な距離だけでなく、建物の現在の劣化状況からも判断できます。 特に沿岸部は、塩害だけでなく台風や高潮による水害のリスクも高く、複合的な災害への備えが不可欠です。

まずは客観的な基準で自社の状況を確認し、対策の優先順位を明確にすることが、効果的かつ経済的な対策計画の策定につながります。

海岸からの距離でわかる塩害地域の目安

塩害の影響は、海岸からの距離によって大きく異なります。 一般的に、海岸から2km以内は塩害が起こりやすく、特に500m以内は「重塩害地域」と呼ばれ、極めて深刻な影響を受けるエリアとされています。 2kmから5kmの範囲も塩害地域とみなされ、対策が推奨されます。

ただし、これはあくまで目安です。 風の通り道になっている、あるいは海に面した高台にあるなど、地形や立地条件によっては5km以上離れていても塩害が発生するケースは少なくありません。 距離だけで安心せず、実際の建物の状態を注視することが重要です。

見逃せない!建物の劣化状況で判断する塩害のサイン

建物の劣化状況を観察することで、塩害の進行度を判断できます。 まず確認したいのが、金属部分です。 屋根や外壁、シャッターなどに白い斑点状のサビや塗膜の膨れ、剥がれが見られる場合は、塩害が進行しているサインです。

また、コンクリートの外壁にひび割れや、そこからサビ汁が流れたような跡がある場合、内部の鉄筋が腐食している可能性が高い状態です。 これらのサインは、建物の耐久性が低下している危険信号であり、放置すると大規模な修繕が必要になるため、早期発見と対処が求められます。 外壁のスレートとサイディングの違いについては「外壁のスレートとサイディングの違いとは?波型スレートの塗装も」で詳しく紹介しています。

資産価値を維持する!工場・倉庫で今すぐ実践すべき塩害対策

塩害対策は、単なる補修ではなく、工場の資産価値を維持し、長期的な修繕コストを抑制するための重要な「投資」です。 対策を先送りにすると劣化が進行し、結果的により高額な費用がかかることになります。 建物の部位ごとに適切な対策を早期に実施することで、安全な操業環境を維持し、企業の持続的な成長を支える基盤を守ることが可能です。

ここでは、外壁・屋根、設備機器、鉄骨部分に分けて、今すぐ実践すべき具体的な塩害対策を解説します。

【外壁・屋根】高耐久なフッ素塗料で建物を塩分から保護する

工場や倉庫の広範囲を占める外壁や屋根は、塩害対策において最も重要な箇所です。 これらの保護には、耐久性や耐候性に優れたフッ素樹脂塗料の使用が効果的です。 フッ素塗料は、塩分や紫外線の影響を受けにくく、塗膜の劣化を長期間防ぐことができます。

シリコン塗料などに比べて初期費用は高くなりますが、塗り替え周期を15年〜20年と大幅に延ばせるため、足場の設置費用などを含めたライフサイクルコストで考えると、結果的に修繕費用を大きく削減できます。 建物を塩分から守る強固なバリアとして機能します。 工場・倉庫の屋根の種類については「工場・倉庫の屋根の種類について、それぞれの特徴やメリット」で詳しく紹介しています。

【設備機器】故障を防ぐ「耐塩害・重塩害仕様」の適切な選定

空調の室外機やキュービクル(高圧受変電設備)などの設備機器は、塩害による故障が事業停止に直結する重要な部分です。 これらの設備を選定する際は、設置場所の塩害リスクレベルに応じて「耐塩害仕様」や「重塩害仕様」の製品を選ぶことが不可欠です。

これらの仕様は、外板の塗装や部品に防錆・防食処理が強化されており、塩害による腐食や故障のリスクを大幅に低減します。 すでに設置済みの設備には、防食用の保護カバーや防錆スプレーを塗布することも有効な対策となります。

【鉄骨・金属部】定期的な洗浄と防錆塗装で腐食の進行を食い止める

屋外の鉄骨階段や手すり、シャッターレールといった露出した金属部は、特にサビが発生しやすい箇所です。 これらの部分の塩害対策で最も手軽かつ効果的なのが、定期的な水洗いです。 高圧洗浄機などを用いて付着した塩分を洗い流すだけで、腐食の進行を大幅に遅らせることができます。

洗浄は、台風が通過した後など、特に塩分が多く付着したタイミングで実施するとより効果的です。 洗浄後に、傷んだ箇所のサビを落とし、防錆効果のある塗料で再塗装することで、金属部の寿命をさらに延ばすことが可能になります。 工場・倉庫鉄骨塗装の単価については「工場・倉庫鉄骨塗装の単価を徹底解説」で詳しく紹介しています。

塩害は経営リスクに直結!事業継続を脅かす前に知るべきこと

塩害は単なる建物の劣化問題ではなく、企業の事業継続計画(BCP)にも関わる重大な経営リスクです。 建物の構造的な問題や製品の品質問題、さらには従業員の安全確保といった多岐にわたる課題を引き起こす可能性があります。 これらのリスクを事前に認識し、計画的な対策を講じることが、不測の事態による経営へのダメージを最小限に抑え、企業の持続可能性を高める上で極めて重要です。

ここでは、塩害がもたらす具体的な経営リスクについて掘り下げていきます。

内部鉄筋の腐食が引き起こす建物の耐震性能低下

塩害がもたらす最も深刻なリスクの一つが、建物の構造躯体の強度低下です。 コンクリートのひび割れから塩分が侵入し、内部の鉄筋が腐食すると、建物の根幹である構造体の耐久性が損なわれます。 特に、鉄筋コンクリートの柱や梁の強度が低下すると、地震発生時に建物を支えきれず、倒壊に至る危険性が高まります。

これは従業員の生命を脅かすだけでなく、事業の再開を不可能にするほどの甚大な被害につながる可能性があります。 目に見えない部分で進行するリスクだからこそ、計画的な点検と対策が不可欠です。 工場、倉庫、オフィスに導入したい地震対策グッズについては「工場、倉庫、オフィスに導入したい地震対策グッズ 5選」で詳しく紹介しています。

製品へのサビ混入による品質問題とブランドイメージの悪化

製造業の工場において、建物の劣化は製品の品質に直接影響を及ぼすリスクをはらんでいます。 例えば、屋根や天井クレーンの鉄骨から剥がれ落ちたサビが、製造ライン上の製品に混入するケースが考えられます。 このような異物混入は、重大な品質クレームや大規模な製品回収につながりかねません。

一度の品質問題が、長年かけて築き上げてきた顧客からの信頼やブランドイメージを大きく損なうこともあります。 建物の健全性を保つことは、製品の品質を維持し、企業の信頼を守るための重要な基盤となります。

高潮や台風に備える水害対策も同時に進める重要性

塩害が深刻な沿岸地域は、高潮や台風による水害のリスクも同時に抱えています。 万が一、工場や倉庫が海水に浸水した場合、建物全体が塩分に晒されることになり、塩害は加速度的に進行します。 特に、床下の基礎部分や壁の内部など、通常は塩分が付着しにくい箇所まで劣化が進むため、被害は甚大です。

そのため、塩害対策を計画する際には、水害対策も同時に検討することが極めて重要です。 防潮板の設置や重要設備の高層階への移設、排水設備の強化など、複合的な視点での防災計画が事業継続の鍵を握ります。 倉庫・工場のシャッターの選び方については「倉庫・工場のシャッターはどう選ぶ?種類ごとの特徴や正しい」で詳しく紹介しています。

工場・倉庫の塩害対策に関するよくある質問

ここでは、工場や倉庫の塩害対策を検討する際に、多くの経営者や施設管理者から寄せられる質問とその回答をまとめました。

沿岸から何キロ離れていれば塩害対策は不要ですか?

明確に「何キロ以上なら安全」という基準はありません。 一般的に5kmが一つの目安とされますが、風向きや地形の影響で10km以上離れていても塩害は発生します。

距離だけで判断せず、建物の金属部分にサビや塗膜の剥がれがないかなど、実際の劣化状況を確認して対策の要否を判断することが重要です。

工場・倉庫の塩害対策で最も効果的な塗料の種類は何ですか?

最も効果的なのはフッ素樹脂塗料です。 塩分や紫外線に対する耐久性が非常に高く、塗膜の劣化を長期間防ぎます。

初期費用は他の塗料より高価ですが、塗り替え周期を大幅に延ばせるため、足場代などを含めた長期的な修繕コストを最も抑えることができる、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

塩害対策工事にかかる費用の目安はどのくらいですか?

費用は建物の規模、劣化の進行度、行う工事内容によって大きく変動するため、一概に示すことは困難です。 正確な費用を把握するには、専門家による詳細な現地調査と劣化診断が不可欠です。 複数の対策案とそれに応じた見積もりを比較検討し、予算と目的に合った最適なプランを選ぶことが重要になります。

より専門的な工場・倉庫の建築情報は専門メディアで

この記事では塩害対策の基本的な考え方と具体的な手法について解説しました。 より詳細な技術情報、コスト削減の具体策、補助金活用法など、一歩踏み込んだ専門的な内容については、工場建設でビジネスを成長させるメディア『工場建設ソリューション』もご参照ください。

貴社の経営課題解決につながる情報が見つかります。 工場・倉庫の節電対策については「工場倉庫の節電対策に有効な5つの方法とは?」で詳しく紹介しています。

なぜSAWAMURAが選ばれ続けるのか?3つの理由

滋賀・京都・福井エリアで工場や倉庫の建設・改修を検討するなら、豊富な実績を持つSAWAMURAにお任せください。 多くのお客様から信頼をいただき、選ばれ続けるのには理由があります。 ここでは、SAWAMURAが提供する価値の中から、代表的な3つの強みをご紹介します。 工場建設における当社の施工事例については「カナリスの工場・倉庫建設の施工事例」で詳しく紹介しています。

設計から施工、アフターフォローまで一貫対応するワンストップ体制

SAWAMURAでは、お客様との最初の打ち合わせから、設計、施工管理、そして建物完成後のアフターフォローまで、すべてを自社で一貫して対応するワンストップ体制を構築しています。 営業、設計、施工の各専門家がチームを組むことで、お客様のご要望を正確に、かつスピーディーに計画へ反映します。

情報伝達のロスがなく、責任の所在も明確であるため、計画の初期段階から完成後まで、安心してプロジェクトをお任せいただけます。

関西No.1のシステム建築実績が裏付ける確かな施工品質

SAWAMURAは、高品質・短納期・低コストを実現する「システム建築」において、関西エリアでトップクラスの実績を誇ります。 システム建築とは、建物を構成する部材を標準化し、工場で生産することで品質の安定と工期の短縮を図る工法です。 長年にわたる豊富な施工実績で培ったノウハウを活かし、お客様の事業内容やご要望に合わせた最適な仕様をご提案。

数々の受賞歴に裏付けられた確かな技術力で、高品質な建物を実現します。

建物のライフサイクルを支える迅速な維持管理・修繕対応

建物は完成がゴールではなく、適切な維持管理によってはじめてその価値を長期にわたって保つことができます。 SAWAMURAでは、建物を建てて終わりにするのではなく、お引き渡し後もお客様の事業を支えるパートナーでありたいと考えています。 専門のチームが定期点検にお伺いするほか、突発的な不具合や改修のご相談にも迅速に対応。

新築工事だけでなく修繕工事の実績も豊富だからこそ、建物のライフサイクル全体を見据えた長期的なサポートを提供できます。

まとめ

工場・倉庫の塩害対策は、単なる美観の維持や補修作業ではありません。 建物の資産価値を守り、耐震性能の低下や製品への異物混入といった経営リスクを回避するための、事業継続に不可欠な戦略的投資です。 海岸からの距離や建物のサインから自社のリスクを正しく把握し、塗装や設備更新、定期的な洗浄など、計画的な対策を講じることが、長期的なコスト削減と安定経営につながります。

滋賀・京都・福井エリアで具体的かつ専門的な対策をご検討の際は、豊富な実績を持つSAWAMURAまでお気軽にご相談ください。 カナリスの倉庫や工場に取り入れるべき防犯対策については「カナリスの倉庫や工場に取り入れるべき防犯対策」で詳しく紹介しています。

SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 13人
    二級建築士 41人
    一級建築施工管理技士 29人
    一級土木施工管理技士 10人
  • 宅地建物取引士 19人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人
    中小企業診断士 1人​

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
TEL. 077-572-3879
FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在
売上高 63億円(グループ全体)※2024年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
関西No.1のシステム建築実績。

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